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Dark Side of the Moon(邦題『狂気』)/Pink Floyd

Dark Side of the Moon(邦題『狂気』)/Pink Floyd_b0018784_2234056.jpg遅まきながら、やっと輸入盤SACDでDark Side of the Moon(『狂気』)を購入しました(店頭でこれが一番安かったので)。
ここまでスタンダードアルバムになってしまうと、いつ買うとか、いつ聴くとか、なんていうレベルではないんですよね。
でも実際は、私の世代がリアルタイムで知っているかいないかの境目あたりで、私は知らないわけではなかったのですが、なかなか聴くきっかけがありませんでした。80年代以降、聴くきっかけがない限り通り過ぎてしまうバンドの1つかもしれません。
私が10代を過ごした80年代はアートロックやプログレにとって不毛の時代でしょうから、特に。
今が70年代だったら、ロックファンでバイブル的存在のこのアルバムを聴かないのはモグリと思われても仕方がなかったかもしれませんでしたが、時代の流れですね・・・

曲目を見てすぐにわかったのがMoneyBreatheくらいですが、今だから言えるのかもしれませんが、思ったより聴きやすかったと思います。
普段音楽は通勤電車の中で聴いているため、1曲目のSpeak To Meは最初ほとんど聴こえなくて、ボリュームを最大に上げて聴いてみました。
なるほど・・・という感じでした。プログレ系ではもっと変なのはたくさんありますからね。そういえばBreatheは今年の夏のLive 8でも演奏してましたね。一通り聴いてみて、このアルバムがPink Floydの入門として選ばれる理由に納得。

Pink Floydってアルバム単位では実はほとんど聴いてなくて、ヒット曲をバラバラと聴いていただけ。Another Brick in the WallとかWish You Were Here(「あなたがここにいてほしい」名訳ですね。)とか… 確か以前、DTもIn the Flesh?をちょこっとカバーしたこともありましたね~ よく、Pink Floydはプログレバンドの代表のように言われることが多いですが、個人的にはプログレというよりアートロックに近いと感じます。

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ちなみに、私が初めて買ったPink Floydのアルバムは、ロックを聴き始めて最初にリアルタイムで発売されたオリジナルアルバムA Momentary Lapse of Reason(『鬱』)で、とにかく暗かった記憶があります。ビデオクリップで流れた"Learning To Fly"くらいしかあまり記憶に残ってない・・・ 入門には向かないかも。

そしてきっかけを逃した理由のひとつに、88年にあった10数年ぶりの来日公演に、当時アメリカに滞在中で観ることができなかったことがあります。これに行っていたら、もう少しは聴いていたかもしれません。
S席が7000円という当時としてはロックコンサートでは最高値のチケットの値段に、ファンは驚いたものです。
ちょうど前の年くらいに、バリライトを200個以上使ったライトショーで話題を呼んだGenesisが来日公演を行っていて人気も絶頂期。ライトショーはGenesisとは違う機材を使っていてこっちもすごいとか、話題を集めてました。
公演後、ピンクのブタが客席の上を飛んだだとか(わからない人はアルバム「アニマルズ」のジャケットをよーく見てください)、ロックコンサートで寒かったのは初めてだったとか、ライブ中眠くなったとか、いろんなエピソードがあり、行けなかったことにちょっと後悔。
帰国後、ギリギリでYesの来日公演に行くことができたのはラッキーでした。これに行っていなかったら、今の私の音楽生活は変わっていたかも・・・
by ts7dz | 2005-12-13 23:23 | └Prog Rock