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ピンクリボンキャンペーン

ピンクリボンキャンペーン

このキャンペーンにはちょっと特別な想いがあるのです。今だから書ける出来事でした。去年のことが思い出されます。



ちょうど去年の今頃、胸から出血があり驚いて検査に行くと「乳がんの疑いがあります」と言われました。

それから評判の良い専門医がいるとと呼ばれる病院を探すのに明け暮れ、検査も何度も受けました。その度に、もし「乳がん」という結果が出たらとばかり考え、失意のどん底に陥り、精神的にかなり参ってしまったのです。

その時最初に受けたのが「触診」「マンモグラフィー」「エコー」です。
マンモグラフィーは最初の診断に有効と言われていますが、その画像を読み取る医師の腕にかかっているとも言われています。ここで見落とされては何にもなりませんから。

その後、細胞診を受けたのですが、注射針を患部の辺りに刺して細胞を採取します。これを病理検査するようなのですが、1度の検査結果が出るのに1週間かかり、この間精神的に非常に参ってしまったのです。

私の場合は一度では正しい結果が得られないということで2度受け、まだ完全に疑いが晴れない結果だったので、「マンモトーム」という生検も受けました。

これは注射針での細胞診は的が外れることもあるので必ずしも患部に命中するとは限らないそうなので(患部がミリ単位の場合もあるので)、マンモグラフィーを受けながら正確に患部を探し当て、直径2,3ミリの針を差して組織を採取するという、ちょっと辛い検査です。胸を長時間圧迫され、太い針をかなり深く刺すので鎮静剤と麻酔を打たれます。かかった時間は、準備の時間も含め約2時間。

幸い検査の結果は悪くないもので、年1度のマンモグラフィー検査と月1の自己検診ということに落ち着きました。この結果が得られるまで本当に長い2ヶ月間でした。

マンモグラフィーは怖くありません。胸を圧迫するので人によっては多少痛みがありますが、傷がつくわけでもないし、病院によっては女性スタッフが担当してくれます。
マンモトームの痛さと辛さとを比べたら、マンモグラフィーの辛さなんてほんの数分だし痛みも少し我慢すれば大丈夫だし、なんてことはないと思いました。

最近のデータでは、日本では20数人に1人の割合で乳がんにかかるという統計が出ているそうです。そして毎年1万人近くが乳がんで亡くなっているそうです。乳がん治療先進国のアメリカでは8人に1人がかかると言われ、啓発運動や若いうちからの検診が活発に行われているそうです。

乳がんにかかるのは中高年が多いと言われますが、若くてもかかる人はいます。そして自分で発見できる数少ないがんの一つです。
「まだ若いから」とか「痛そうだから」とか言わずに、是非これを機会に検診を受けてみてはどうでしょうか。
by ts7dz | 2005-09-29 22:14 | Misc.