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07/07/05〔3〕★ロンドン到着、そして市内は・・・

 出発は11:40。ほぼ定刻どおり。
そして約11時間半後の現地時刻の4時頃にロンドン、ヒースロー空港に到着。
「やっと着いた〜」と思ったら機内アナウンスが。
ご存知のとおり、この時から衝撃の事態に突入することになったのです。

「ロンドン市内で同時多発テロがあったようです。市内の交通は全てストップしております。」と。

恐らく、飛行中に情報は入ってきていたはずですが、パニックになる可能性も考えられたのでしょう。着陸を待ってアナウンスしたという感じでした。



 初めは、どこか遠くで起こっていることのように感じました。
「参ったなぁ」と思ったのですが、私の周りにいた人達は空港から直接地方へ行く人たちで、市内へは出ないとのこと。とりあえず、飛行機から降りてそれから考えようと思い、人が動き出すのを待ちました。機内アナウンスでは、ヒースローエクスプレスとエアバスは走っているとのことでしたが降りた所から市内までは鉄道かタクシーのみ。

 降りた後、入国審査の所まで行く途中、乗っていた飛行機のクルーらしき人にもう一度詳しい状況を聞く。やはりヒースロー・エクスプレスかタクシーで市内に出るしか方法はなさそう。この時ばかりはクルーに日本人が多かったことに感謝。

 不思議と他の乗客も私自身もパニックになることはなく、淡々と手続きを済ませ到着ロビーに出ました。入国手続きも特に大騒ぎになることもなかったし、特別厳しかった訳でもありませんでした。

 さて、これからどうやってホテルまで行こうか。その前に水を確保しなければ、と思って売店に買いに行くと、前回の旅行で使い残した紙幣を出したら「古いから使えないわ。あそこ(両替所)で新しいお札に代えてきて」と言われて買えませんでした。

 そう言えば、旅行前にキャッシュを両替したら、なんかお札のデザインが違うなぁとは思ってました。でも、同じお金だから使えるだろうとそのまま使おうとしたのでした。新紙幣になっていたとは知らなんだ。やっぱり浦島状態。

 旧紙幣を持っていても使えないので、両替所で新しいお札に代えてもらう。そこでもう一度水を買いに戻ろうとしたときに、同じ飛行機に乗っていたであろう日本人の女性に声をかけられました。彼女も市内に出るのにどうしようかと考えていたところだったそうです。

 「どうしますか?」と聞かれましたが、タクシーかヒースローエクスプレスしか選択肢はなかったので、どちらか良い方で一緒に行きませんかと言ってくれたのです。
 こんな時なので一緒にタクシーで出ることにしました。正直、少しホッとしました。乗り合いになったので、タクシー代は折半ということで話が決まり、タクシー乗り場に行くと、ものすごい数のタクシーが客を待ってました。

 この時は、さぞタクシーはもうかったでしょうね。彼女はKnightsbridge地区のエコノミーホテル、私はCharing Cross駅近くのホテル。タクシーで市内に出たのは初めてでした。
 お会いしたのは何かの縁かと思い、もしよかったら夕食でもと誘われ連絡先を交換しました。40〜50分位経った頃でしょうか、彼女、Nさんのホテルに到着。とりあえずということで30ポンド受け取りました。多すぎたら会えた時に返金するということで別れました。

 私のホテルはまだまだ先。それから20分位走ったでしょうか。ようやくホテルに到着。空港からは初めてタクシーで行ったのでその時はよくわからなかったのですが、どうやら市内は交通規制がかかっていて、だいぶ迂回されていたようです。

 私が泊まる予定のホテルはサヴォイの目と鼻の先なので、そこに止めてもらい、お金を払う。乗っている間、料金メーターがずーっと気になっていたのですが、結局チップも含めて65ポンド(約13,000円 ひぇ〜、高い)支払いました。私の支払い分は差し引き35ポンド。普通であれば40〜50ポンドで約1時間程で行くようなのですが、時間も1時間半くらいかかったし、非常事態なので仕方がありません。当座のつもりで持っていた現金がすっからかんになってしまいました。でも、折半してくれたNさんに感謝、感謝です。

 チェックインして部屋に入ると既に7時近く。ちょっと休んで、Nさんのホテルに何度か電話をするが、別れてから既に1時間以上も経っていたので結局つかまらず、それきりになってしまいました。滞在中にもう一度お会いしたかったです。

 8時近くになったので、夕食くらいは食べておかないとと思い外に出ると、11時まで開いているはずのTesco Express(Tescoのコンビニ版)は既に閉店しており、もともと劇場街なので飲食店はあまり多くはないのですが、道行く人もまばら。
 どこか近くにテイクアウトできるお店がないかと探しましたが、結局数件先のパニーニのお店でテイクアウトしました。何でもなければ、好きな所にTubeにでも乗って食べに行ったところですが、わびしい夕食となってしまいました。

 部屋に戻って食べながらテレビのニュースを見ていると、だんだんと事件の経過と事態の重大さがわかってきました。でも、そのまっただ中に自分がいるという実感がなぜかあまりありませんでした。
 たぶん、実際に現場を見たりしてないし、言葉の壁も多少あったと思いますが、日本と違うと感じたのはテレビがあまりセンセーショナル、ヒステリックに報道していなかったことです。ニュースでも淡々と事態を報道していたように感じます。街の人々も大騒ぎしている様子は感じられませんでした。翌日以降感じたのは、新聞の報道の方がセンセーショナルだったこと。

 BBCのニュースでは繁華街のLeicester Squere界隈の飲食店関係者にインタビューしていて(私が泊まっていたホテルはLeicester Sq.まで歩いて10分程)、テロの影響で売り上げが半減してしまったとのこと。非常事態ですから、さすがに夜は人もあまり出歩かなかっただろうし、店も開店休業になるところもあったでしょう。いつも深夜まで賑わっている繁華街も衝撃を隠しきれない様子でした。

 さすがに家では心配していると思い、深夜になるのを待って家に電話をする。家族の話から察するに、日本ではこっちで報道している以上に大騒ぎになっているようでした。

 初日からいきなり大事件が起きている街に放り込まれてしまい、一時はどうなるかと思いましたが、予想以上に街が落ち着いていたことが幸いしたのか、特にパニックになることもなくどうにか1日目を終了。落ち着かない夜を過ごすこととなりました。長い1日でした。

 このまま日程通り旅をこなせるのかちょっと心配にはなりましたが、ここまで来てしまった以上、身の回りに気を付けていくしかないと思い、約10日間の旅が始まりました。
 実際の現場を訪れることはありませんでしたが、同時期にロンドンにいたということは、非常に複雑な心境ですがある意味貴重な体験だったのかもしれません。今のところ日本で同じような事件は起きていませんが、今後起きないという保証もないですから。そして、改めて平和を願う気持ちが更に強くなりました。それは旅行中どこへ行っても感じたことです。

 安全でなければ好きな旅行もままなりません。早く安心できる平和な時代がやって来ることを祈るばかりです。そして、犠牲になった方々のご冥福をお祈りします。

*このような事態のためこの日は外で写真を撮る余裕が全くなく、写真はありません。あしからず。
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by ts7dz | 2005-09-23 00:42 | ├イギリス旅行2005